最近読んだ小説で、とても印象に残っている “あさの あつこ” さんのバッテリーという小説をちとご紹介。大まかなストーリーは、少年野球チームのバッテリーの苦悩を描いたモノなんだけど、主人公を含めた登場人物の心理描写がほんと見事です! 誰もが認める天才ピッチャーの主人公ですが、1人の少年(人間)と見た時、余りにも脆く欠点だらけの人物だったりします。自分にとっての他人のあり方。他人が感じる己の像。大人になるにつれて身に付いてくる余計な添加物。もともとこの作品は児童書だったらしいのですが、 “大人だからこそ感じる事” ってヤツが、たくさん描かれています。五月の連休、移動の時間潰しにでもぜひ読んで頂きたい作品です。
1〜3巻までは、文庫本化しています。
文庫本のみの書き下ろしも収録されとるので結構お得!